手取り１４万円 日本終わっています

少し前、とある会社員が自らの給与手取り１４万円であることを公表し「日本終わってますよね」との発言がネット上で盛り上がっていました。
ホリエモンがこれに噛みつき「終わってるのは日本ではなくお前だよ」とコメントしたので、大変な盛り上がりをしていました。

これについては、多くの方が様々な意見をお持ちと思います。
シニアとなった今、手取り１４万円問題について考えてみました。

　手取り１４万円ということは

まず、手取り１４万円ということは、普通に考えて一人暮らしも満足にできないと思います。

正規社員ということでボーナスがあるとして、正確ではないけど、年収は200万円と言ったところなのでしょうか。

生活保護が１４万円程度の支給なので、人によってはまじめに働くことがばからしくなってくる「日本終わっている」と言いたくなるのも無理はないでしょう。　仮に自分が同じ立場であったらなら言っているかもしれない。

手取り額が年収２００万円を下回った場合、普通に考えて、結婚をして家族を養い、子供を育て上げるのには基本無理ですね。

日々真面目に働き、十何年働いてきた40代が、まともに家族を養うことができないとなると、少子高齢化に歯止めをかけることは基本できない。このまま子供が減り続けるのなら、本当に日本は終わっていくことになってしまう。

かつての就労から定年、そして老後のスタイルは昭和の時代につくられてきました。　昭和とは経済が成長していく時代であった。
企業は終身雇用や年功序列制度を導入することで、多くの従業員を確保していき、雇用される側も定年まで勤めあげ、引退して静かに老後を送るといったスタイルがモデルケースとしてありました。

昭和から平成に移行し、バブル崩壊以降、日本の経済は低迷を続けました。

世の中が進展して情報化が急速に進み、そして技術革新などに伴い新興国へ物作りが移行していきました。　そして日本国内の仕事は減っていくばかり。
よってこれまでの常識であった、終身雇用や年功序列を企業側は維持することができなくなってきました。

ここ20年、会社員の所得は伸びていない。退職金も約30％減っていると聞きます。
これから先日本の経済が伸び所得が右肩上がりになると言うことは考えにくい。
過去の常識を信じ、のんびり構えていると、日本より先に自分自身が終わってしまうことになってしまいかねない。

「月14万稼ぐことは簡単だ。それをしないお前が終わっている」ホリエモンがＳＮＳで発信しているが、この月収14万円の当人は何事も起こさず、今まで10何年も日々を送ってきたのであろうか。
だとすればそこに問題があるであろう。

普通に自分の所得に疑問を持つであろうから、早い時期にもっと給料の良いところに転職すべきであった。
これをしていないと言うことが問題である。
要するに行動を起こしていないのである。　

一方的に批判することもできないけど、日本が終わっているといったところで、苦しい自分は変わらいのだから。

楽なことではないかもしれないけど、まだ40代であれば、再就職する先はいくらでもあると思う。
先ずはご自身でアクションを起こそうと言いたい。

我々シニア世代の場合、終身雇用や年功序列から大きく変革していく中で、あるいは時代の変革をまともに受けて不本意な立ち位置にいることも多い事でしょう。
しかし、子育てが終わり、職場での責任も現役の時代に比べ重くないことがほとんどなため、緊迫感と言うことではミドル世代ほど厳しくはないかもしれない。

このため今できることをやる。
長生きリスクにならないために長期的な生活設計をしっかり行うことです。
生活費を見直して無駄な固定費を削減したり、浪費を止めることで、支出をコントロールできる範囲を広げていきましょう。

何よりも健康が大切、健康を維持してできる限り長く働けるようにすることで、少しづつ見通しを明るいものにしていきましょう。